病状
S状結腸がんは、すでに腹膜播腫、肝転移が判明していたが、腸閉塞対策で切除を行った。通常療法を施行するならば化学療法が必須であるが、患者が拒否したためコロイドヨード療法となった。
治療
1回30mlの コロイドヨードを2時間ごとに1日8回内服することとしたが、自覚症状がほとんどないためかあまり熱心ではなく、1日の内服回数は2~4回だったと考えられる。1ヵ月後、手術後のCEA89は126とむしろ悪化し、食欲不振などの症状が出現してきたため、1日8回の コロイドヨードの内服を厳守とし、週3回の コロイドヨードの注射(1回30ml)を併用することとした。
結果
さらに1ヵ月後、CEA46、食欲、全身状態の改善がみられた。さらに2ヵ月後には、CEA3.6となり、画像上は完全治癒と診断された。
(http://www.jci-pharma.com/より引用)