死に至ることもあるがん。治療はつらく、長期にわたり精神的にも苦痛を伴います。がんを患わないために今からできることとは?
がんは予防できる
がんは遺伝子の突然の変異によるものであるというのは有名な話です。
実は私たちの体の中では日々がん細胞が発生している状態です。
しかし、体内の正常で元気な細胞ががん細胞を攻撃することでがんになることを防いでくれています。
しかし、免疫が下がったり老化によってがん細胞が増殖してしまうとがんになってしまうといわれています。
遺伝子レベルで繰り広げられていることでも、がんにならないために予防することは可能なのでしょうか。
喫煙や飲酒、高カロリーの食事などはがんのリスクがあがることが知られています。
これらは日々の生活の中で気を付けられることです。
つまり、生活習慣や食事習慣に気をつかい、健康な体を心がけることががんのリスクを下げ免疫力をアップすることにつながるのです。
がん細胞を攻撃できる元気な正常細胞を作るために免疫力をあげることは予防につながるといえるのかもしれません。
がん予防におすすめの食べ物
健康で元気な体と細胞のためにはまずは食事です。
食生活を見直すことで、がんリスクを下げる方法を考えてみましょう。
まずは、がん予防によいとされる食品を積極的に摂取することが第一歩です。
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCを含んでいる野菜、果物、植物性油脂はがん予防に効果があるといわれています。
代表的なものとして、ニンニク、ニンジン、キャベツ、大豆、ブロッコリー、柑橘系の果物、玄米、じゃがいもなどがあげられます。
また、紅茶やお茶に含まれるポリフェノールやカロテノイドには抗酸化作用があるので、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンの摂取量が多い人は肺がんの発症リスクが、ビタミンD、カルシウム、葉酸の摂取が大腸がんのリスクを下げるといわれています。
さらに、ニンニクやブロッコリーなどはがんを患ってからでも積極的に取り入れることでがんの進行程度に効果が期待できます。
1日あたり野菜を350gとることが望ましいとされています。
果物もあわせた目安としては、野菜を小鉢で5皿分と果物1皿分で400g程度になります。
熱いものは適度な温度に冷ましてから口にすることで食道や胃の粘膜を守ります。
胃がんや食道がんのリスクを減らすことが可能です。
また、ベーコンやウィンナーなどの加工肉を避ける、減塩することもがん予防に効果があるとされています。
食べ物以外でも予防を!
食生活に加え、生活習慣も同時に見直すことでがんのリスクは更に減らすことができると考えられています。
どのがんにも共通してリスクとなる喫煙。
まずは禁煙することです。次に飲酒。適度な量を守り過剰に摂取しないよう心がけることが必要です。
そして、運動をすること。活動量が多い人よりも少ない人ががんを患うという研究結果があります。可能な限り体を動かすようにしましょう。
また、自身の適正体重をキープすることを心がけましょう。肥満でも痩せすぎでもよくありません。
がん予防におすすめの食べ物をすすんで取り入れ、適度に運動をすることでがん細胞と闘える体作りを目指しましょう。