コロイドヨード療法はがん治療だけでなく、美容や目の疾患など様々な疾患に効果があるということを知っているでしょうか。服用だけではない投与方法を紹介します。
がん治療の代替医療以外のコロイドヨード療法とは
コロイドヨードの主成分はヨウ素です。海苔やわかめなどの食事から摂取することができるもので、それが甲状腺に働くことで免疫力をあげることができるというものです。
自身の免疫力を高めるものなので、食事のように体内にとりいれる方法として服用が一般的だと思われます。
しかしコロイドヨード自体は各種がん(末期を含む)の代替療法としてだけでなく、脳梗塞や心不全などの血管による障害やウィルス性疾患や細菌による感染、また皮膚疾患にも効果があるとされ美容を目的としてコロイドヨードを使用する場合もあるようです。
これだけさまざま疾患に効果があるとされると、投与方法もそれぞれ異なってくることがわかります。
コロイドヨード療法における投与方法
コロイドヨード療法は服用による投与が一般的です。
(1)服用
服用では、コロイドヨード液(20ml~30ml)を1日2時間おきに約7~8回に分けて飲みます。それを1~2週間続けることで1クールとなる場合が多いとされます。
またコロイドヨード液は味が苦手な人もいるようです。
病状により服用ができない場合などには点滴による投与が行われます。点滴による投与の場合は通院することが前提となります。
点滴
点滴では、コロイドヨード液を一回につき200mlを直接血管に投与する方法で、10回ほど繰り返し投与することが望ましいようです。
しかし使用量には病状や体調によって個人差があるので一概にはいえない部分もあります。
また1回の点滴には60分~90分かかります。
内服
内服や点滴以外には吸入法があります。吸入法では、ネブライザーという医療機器を使用してでコロイドヨード液を霧化させ、吸入する投与方法です。
薬剤を霧化させることで、呼吸とともに鼻やのどの奥、気管支などに送り込むことが可能になります。基本的に通院での治療となります。
点眼
点眼による投与は目の疾患のみの対応になります。主に洗眼殺菌、角膜ヘルペスなどに使用可能です。
塗布
皮膚疾患にはコロイドヨードクリームを塗布する方法もあります。
体に負担の少ない投与方法
コロイドヨード療法はそれぞれの疾患に合わせ、幅広い投与法が可能です。服用や点滴は体に大きな負担がかかるものではないため取り入れやすい治療法といえます。
病状や症状に合わせ、投与量の変化させることもできます。
そのため使用する人に合わせた投与によって、無理なく治療を続けることができるのです。
コロイドヨード療法は、主に統合医療を行うクリニックなどで受けることが可能です。